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インドネシア2026年の祝日まとめ!断食明け7連休と前半に集中する休暇の特徴

インドネシアに滞在する外国人駐在員や旅行者にとって、毎年の祝祭日カレンダーは生活や仕事の計画に大きな影響を与える重要な情報です。2025年9月19日に政府から正式発表された「2026年の祝祭日と有給休暇取得奨励日(Cuti Bersama)」を見ると、2026年は前半に休暇が集中し、さらに断食明け大祭(イドゥル・フィトリ)に伴う7日間連休が設定されている点が大きな特徴となっています。

2026年の祝祭日一覧(有給休暇取得奨励日含む)

1月

1日(木) 新年

16日(金) ムハンマド昇天祭

2月

16日(月) 有給休暇取得奨励日

17日(火) 中国正月(春節)

3月

18日(水) 有給休暇取得奨励日

19日(木) ヒンドゥー新年(ニュピ)

20日(金) 有給休暇取得奨励日

21日(土)〜22日(日) 断食明け大祭(イドゥル・フィトリ=レバラン)

23日(月)〜24日(火) 有給休暇取得奨励日

4月

3日(金) 聖金曜日

5日(日) イースター

5月

1日(金) メーデー

14日(木) キリスト昇天祭

15日(金) 有給休暇取得奨励日

27日(水) 犠牲祭(イドゥル・アドゥハ)

28日(木) 有給休暇取得奨励日

31日(日) 仏教大祭(ワイサック/ブッダ生誕祭)

6月

1日(月) パンチャシラの日

16日(火) イスラム新年

8月

17日(月) 独立記念日

25日(火) ムハンマド生誕祭

12月

24日(木)有給休暇取得奨励日

25日(金) クリスマス

特徴①:前半に休暇が集中

カレンダーを見て最初に気づくのは、祝日と有給休暇奨励日が1月から5月に集中していることです。

1月から5月までに合計 18日間 の休暇が発生。

一方で、6月以降は少なく、特に7月・9月・10月・11月は祝日が一切ありません。

つまり、2026年前半は大型連休を取りやすい一方、後半は働きづめになりやすいため、年初から計画的に休暇を組むことが重要になります。

特徴②:断食明け大祭で7日連休

2026年の最大の注目点は、3月21日(土)・22日(日)の断食明け大祭(イドゥル・フィトリ)と、それに続く有給奨励日(23日〜24日)によって、7日間の大型連休が実現することです。

この時期には「ムディック」と呼ばれる民族大移動が起こり、都市部から地方への帰省ラッシュで交通機関が大混雑します。鉄道・飛行機・バスのチケットは数か月前から満席になるため、早めの予約が欠かせません。

外国人にとっては、この7連休は国外旅行や一時帰国に適したタイミングでもあります。ただし、空港や観光地の混雑を考慮する必要があります。

特徴③:多様な宗教的祝祭日

インドネシアは多宗教国家であり、祝日にもそれが色濃く反映されています。

イスラム教:断食明け大祭、犠牲祭、ムハンマド昇天祭、イスラム新年、ムハンマド生誕祭

ヒンドゥー教:ニュピ(バリ島の新年)

仏教:ワイサック(ブッダ生誕祭)

キリスト教:聖金曜日、イースター、キリスト昇天祭、クリスマス

イスラム教徒が多数派の国でありながら、各宗教の祭日を平等に扱う姿勢は、インドネシアの社会的多様性を象徴しています。

特徴④:有給休暇奨励日の活用

「Cuti Bersama(有給休暇取得奨励日)」は、インドネシア独特の制度で、政府が一斉に有給休暇を設定するものです。2026年は、合計8日間が追加されています。

これにより、祝祭日と組み合わせて大型連休が実現し、観光産業や地方経済の活性化につながります。

日本のゴールデンウィークに似ていますが、国全体が一斉に動く点が特徴的です。

特徴⑤:年末はクリスマスのみ

年末の12月は25日のクリスマスのみが祝日です。24日が有給奨励日に設定されたので、土日を含めると4連休になります。

駐在員や外国人にとっては、年末年始の帰国を予定される場合は早めにスケジュール調整が必要です。

旅行・ビジネス計画のポイント

2026年の祝祭日を踏まえると、以下のような計画が立てやすくなります。

断食明けの7連休を有効活用

 国内移動は混雑必至ですが、国外旅行には最適。

前半に集中する祝日を活かす

 2月や3月は短期旅行や家族サービスの好機。

後半の休み不足に注意

 6月以降は祝日が少ないため、年次有給を計画的に利用することが重要。

ビジネス面での調整

 断食明けと犠牲祭前後は、工場や役所も長期休業になることが多く、納期や商談の調整が不可欠。

まとめ

2026年のインドネシア祝祭日は、

前半に集中する構成

断食明け大祭による7連休

宗教的多様性を尊重したラインナップ

有給奨励日の活用による大型連休

といった特徴が見られます。

在住者も旅行者も、このカレンダーを上手に活用すれば、充実した一年を過ごすことができるでしょう。特に断食明けの7連休と前半の集中休暇をどう過ごすかが、2026年を楽しむ大きな鍵となりそうです。旅行・帰省は早めに計画するのが良さそうです。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。