本場のシュークリームを食べて分かった日本品質の魅力
インドネシア・マカッサルに、日本発の人気シュークリーム専門店「ビアード・パパ(Beard Papa’s)」が登場しました。
日本では知らない人がいないほど有名なブランドですが、これまでインドネシアでは主にジャカルタやバリなどの大都市圏で展開されてきました。
それがついにマカッサルに進出。
日本スイーツ好きとしては、感慨深い瞬間です。
ビアード・パパといえば、注文後にクリームを詰めてくれる「できたて」スタイルが魅力。
サクサクの生地と濃厚なカスタードの組み合わせは、一度食べたら忘れられない味です。
今回はマカッサル店を訪れ、店内の様子、商品ラインナップ、そして実際の味まで詳しくレポートします。
マカッサルでは、ハサヌディン空港にビアード・パパの店舗がオープンしており、
飛行機利用時に立ち寄れるスイーツとして認知され始めていました。
また、市内の主要商業施設「モール・パナックカン(Mall Panakkukang)」にも店舗が登場し、
空港とモールがほぼ同時期にオープンしたように感じられます。
街中で気軽に買える店舗が登場したことで、
マカッサルの人々にとってビアード・パパがより日常的な存在になったことは間違いありません。
ビアード・パパといえば、注文を受けてから目の前でクリームを詰めてくれる“できたてのシュークリーム”が魅力。
サクサクの生地にたっぷりのカスタードクリームを合わせた味は、一度食べたら忘れられません。
ビアード・パパ・マカッサル店はマカッサル中心にあるモール・パナックカン内に出店しています。
店舗に近づくとまず目に入るのが、黄色と白を基調にした明るく清潔感のある内装。
ブランドのシンボルである黄色い帽子をかぶったひげのおじさんのキャラクターが笑顔で迎えてくれます。
ガラスケースの中には、さまざまな種類のシュークリームやエクレアが整然と並び、商品名と価格が記載された黄色いポップがわかりやすい配置で初めてでも選びやすい印象です。
特に印象的だったのは、上段の棚に並んだ透明カップ入りのシュークリーム「エクレア・クリーム・パフ」。
黄色いクリームの層が見え、その上にシュー生地がトッピングされている、既存のシュークリームとはひと味違う商品です。
店内では、白い制服とコック帽を着用したスタッフが丁寧に対応しており、衛生面への配慮やプロフェッショナルな雰囲気が伝わってきます。
ビアード・パパ・マカッサル店では、多彩な商品がラインナップされています。
メニューボードを確認すると以下のようなカテゴリーに分かれていました。
■ パイ・クリーム・パフ(Pie Cream Puff)
バニラ、チョコレート、キャラメルの3種類。
サクサクのパイ生地にクリームを詰めた看板商品です。
■ クッキー・クラシック・クリーム・パフ(Cookie Classic Cream Puff)
同じく3フレーバー展開。
クッキー生地を使用したザクザク食感が楽しめる商品。
■ エクレア・クリーム・パフ(Eclair Cream Puff)
透明カップに入った、見た目にも華やかな商品。
■ ホイップ・エクレア(Whipped Eclair)
ピンク色など視覚的に楽しい商品が並びます。
■ その他の商品
グリーンティー・エクレア
アーモンド・ホワイト・クリーム・パフ
カヤ・カジ(現地風フレーバー)
など、インドネシアならではのフレーバーも展開されています。
さらに、
■ チョイス・オブ・クレスト&クリーム
クレスト(生地)とクリームを自由に組み合わせられる、カスタマイズ商品も用意されています。
また、ミニサイズのN.Y.クリーム・パフや、ボトルドリンクなども販売されており、
ディスプレイには「Ready to Drink」として40,000ルピアのドリンクも紹介されていました。
価格帯は20,000〜28,000ルピアとやや高めですが、日本品質を楽しめると考えれば妥当と言えます。
今回は定番のパイ・クリーム・パフ(バニラ)を注文しました。
カウンターで注文すると、スタッフが目の前でクリームを注入してくれます。
専用ノズルからたっぷりとクリームが詰められていく様子は、見ているだけで幸せな気分に。
出来上がった商品は、ロゴ入りの白い紙袋に丁寧に包まれて手渡されます。
袋にはひげのおじさんのイラストと、日本語で「作りたてのシュークリーム」の文字。
この日本語表記が、海外にいながら本場の味を期待させてくれる演出になっていました。
会計を済ませ、店内の写真を撮りながら早く食べたい気持ちを抑えつつ、持ち帰りました。
袋から取り出してまず驚いたのが、想像以上の大きさと重量感。
持っただけで、クリームがたっぷり詰まっていることが伝わります。
表面には粉砂糖が薄くかかり、黄金色に焼き上がった生地が美しい光沢を放っています。
表面の不規則な膨らみが、手作り感と食欲をそそります。
ひと口かじると、
外側はサクッ、内側はしっとり。
という異なる食感が同時に楽しめ、その後たっぷりのカスタードクリームが口いっぱいに広がります。
このカスタードクリームは、甘さ控えめで上品なバニラの香りが特徴。
濃厚なのにしつこくなく、卵の風味がしっかりと感じられる本格的な味わいです。
生地とのバランスも良く、軽やかな味わいで最後まで飽きずに食べられました。
サイズは大きいのに重さを感じさせず、もう一個食べたくなるほどです。
ビアード・パパ・マカッサルのシュークリームは、20,000ルピア(約180円)から購入できます。
インドネシアの物価を考えると高価な部類に入りますが、
日本国内での販売価格(200円前後)とほぼ同等で、
日本品質の商品をそのまま食べられる
と考えれば納得できる価格です。
サイズも大きく、クリームもたっぷり入っているため満足度は非常に高いと感じました。
日本のビアード・パパを知っている方が気になるのは、
「マカッサル店は本場と同じ味なのか?」
という点ですが、
ほぼ本場と同レベル
と感じました。
クリームの風味、生地の食感、全体のバランスともに、非常に高いクオリティです。
また、カヤ・カジなど現地向けのフレーバーが開発されており、
グローバル展開しながらもローカライズを進めている姿勢が伺えます。
店内の清潔さやスタッフの対応も日本と同レベルで、
ブランドとして品質管理が徹底されている印象です。
ビアード・パパは1999年に日本で創業したシュークリーム専門店です。
「作りたて、できたて」をコンセプトに、注文後にクリームを詰める独自の提供スタイルで人気を集め、今では世界展開するブランドとなりました。
ブランド名の由来となるひげのおじさんキャラクターは、世界中で親しまれています。
マカッサルは南スラウェシ州の州都であり、人口約150万人を擁する都市です。
これまで、日本発のスイーツブランドは、ジャカルタやバリなど主要都市に集中していましたが、今回の出店は、
東インドネシアの市場成長と消費力の向上
を象徴する出来事と言えます。
本格的な日本のスイーツが気軽に楽しめるようになったことは、地元の人々にとって大きな意味があります。
マカッサルにオープンしたビアード・パパは、本場日本と同等の高品質なシュークリームを提供するスイーツ店です。
できたてのサクサク食感と濃厚なクリームの組み合わせは、一度食べたら虜になる美味しさ。
価格は少し高めですが、その価値は十分にあります。
ラインナップも豊富で、訪れるたびに新しい味を楽しめそうです。