マカッサルからバリへ、そして次はホーチミン経由でラオスへ向かう年越し旅。今回は、目的地ではないはずのバリ島デンパサール空港で過ごした数時間をお伝えします。通過点のはずだったバリが、旅のリズムを整え、次の国へ向かう気持ちを切り替えてくれる場所になっていました。
マカッサルからバリへ。
ここまでは、あくまで通過点のはずでした。
しかし、バリ島・デンパサール空港に降り立った瞬間から、旅の空気は確実に変わります。
年末のリゾート島、世界中から集まる観光客、そして次の目的地へ向かうための国際線ターミナル。
この日は「ただの乗り継ぎ」のはずが、思いのほか記憶に残る時間となりました。
次の行き先はベトナム・ホーチミン。
そこからさらにラオス・ビエンチャン、そして最終目的地の世界遺産ルアンパバーンへ向かう空の旅。
その要となるのが、バリ島でのこの数時間です。
バリ島デンパサール空港では、国内線ターミナルから国際線ターミナルまでを徒歩で移動します。
屋根付きの通路を歩きながら見えるのは、開放的な構造と南国らしい空気感。
湿度を含んだ風、明るい日差し、そしてスーツケースを引く多国籍の旅行者たち。
年末のバリらしく、周囲には休暇を満喫する観光客の姿が目立ちます。
Tシャツに短パン、ビーチサンダル姿の人も少なくありません。
「これから帰国する人」「これから島に入る人」「そして次の国へ向かう人」。
そのすべてが交差する空港は、やはり旅の縮図だと感じます。
すでに始まっていたチェックイン、そして安堵
国際線ターミナルに到着すると、すでにホーチミン行きのベトジェットはチェックインを開始していました。
年末のバリ。混雑は覚悟していましたが、列は思ったほど長くありません。
結果的に、ここで最終目的地ビエンチャンまでのチケットを無事に発券することができました。
この瞬間の安堵感は、長距離乗り継ぎ旅を経験した人なら分かるはずです。
「次の区間が確保できた」
それだけで、肩の力がすっと抜けます。
年末の繁忙期にもかかわらず、チェックインは驚くほどスムーズ。
バリで年越しを過ごした観光客が大勢いる中でも、必要な手続きが滞りなく進むと、旅全体の流れが一気に良くなったように感じます。
出国手続きを終え、向かったのはコンコルディアラウンジ。
長い乗り継ぎ旅において、ラウンジの存在は心身を整える重要な場所です。
ラウンジ内は、正直に言って大混雑。
年末のバリ、そして国際線出発前という条件が重なり、ほぼ満席の状態でした。
それでも、少し待つことでなんとか座席を確保。
席に腰を下ろした瞬間、ようやく「移動」から「待ち」に切り替わります。
飲み物を手に取り、周囲のざわめきをBGMのように感じながら、出発までの時間をゆっくり過ごす。
ラウンジが混雑していても、搭乗前に落ち着ける空間があるだけで、旅の疲れ方はまったく違います。
出発時刻が近づき、搭乗口へ向かいます。
表示されたゲートは、ターミナルの一番端。
バリ島空港は広く、ここからが意外と長い。
歩きながら感じるのは、空港のスケール感と、国際線に乗る前特有の高揚感。
「ここからまた国境を越える」
その事実が、足取りを少し軽くしてくれます。
すでに始まっていたボーディング、そして予想外の座席
搭乗口に到着すると、すでにボーディングは始まっていました。
列に並び、機内へ。
ここでひとつ、予想外の出来事が起こります。
割り当てられていたのは、機体最後部の窓なし席。
長時間フライトではないとはいえ、窓側を選んでいた身としては、少し残念な気持ちになります。
思い切って客室乗務員に相談すると、前方の席へ移動させてもらえることに。
こうした柔軟な対応は、本当にありがたいものです。
今回の機材は、エアバスA321neo。
機内に足を踏み入れた瞬間、「新しい」と分かる空気があります。
シート、天井、照明。
最新機材特有の清潔感と静けさは、LCCであることを忘れさせてくれます。
出発前、なかなか動き出さない時間もありましたが、乗り継ぎ客を待っている様子。
こうした場面に「さすがベトジェット」と思わず苦笑いしつつも、機材の新しさが気持ちを前向きにしてくれました。
やがて機体はゆっくりと動き出し、滑走路へ向かいます。
バリ島での役目を終え、次はホーチミンへ。
ここから先は、ベトナム、ラオスへと続く空の旅。
このバリ島でのトランジットは、単なる通過点ではなく、
旅のリズムを整え、次の国へ気持ちを切り替えるための重要な時間だったと感じます。
振り返ってみると、
「観光しない」「滞在しない」
そんな場所ほど、意外と強く記憶に残ることがあります。
バリ島・デンパサール空港で過ごした数時間。
チェックイン、ラウンジ、搭乗、座席変更、そして新しい機材。
すべてが、次の旅へ向かうための助走でした。
次は、ホーチミン。