最近、インドネシアで少し気になるニュースが出ました。
航空燃料(Avtur)の価格が最大80%上昇したというニュースです。
インドネシアでは飛行機は
「贅沢な移動手段」ではありません。
むしろ
生活インフラ
です。
ジャカルタ
マカッサル
バリ
スラウェシ
カリマンタン
この国では、島をまたぐ移動のほとんどが飛行機です。
その燃料価格が
一気に80%も上がる。
当然ながら
航空券価格にも影響が出始めています。
今日はこのニュースを整理してみたいと思います。
2026年4月1日から
インドネシアの航空燃料(Avtur)が大きく値上げされました。
国内線燃料
約70%値上げ
国際線燃料
約80%値上げ
例えば
スカルノハッタ空港では
3月
13,656ルピア / リットル
4月
23,551ルピア / リットル
つまり
72%以上の値上げ
です。
これは航空業界としては
かなり大きなインパクトです。
2019年と比べると燃料は3倍
さらに驚くのは
2019年との比較です。
航空燃料価格は
2019年
7,970ルピア
2026年
23,551ルピア
つまり
約295%上昇
しています。
コロナ前と比べると
航空会社の燃料コストは
ほぼ3倍
になっている計算です。
航空会社のコストの40%は燃料
航空会社のコスト構造を見ると
大きく分けて
などがあります。
その中でも一番大きいのが
燃料費
です。
インドネシア航空会社協会(INACA)によると
航空会社のコストの約40%が燃料費
です。
つまり
燃料価格が70%上がると
航空会社のコストは
かなり増えます。
これは単純に言えば
航空券価格に反映される可能性が高い
ということです。
実際、航空券はすでに上がり始めています。
例えば
ジャカルタ → バリ
以前
80万〜90万ルピア
現在
110万ルピア以上
というケースが増えています。
ガルーダインドネシアでは
同じ路線でも
150万ルピア以上
というケースも出ています。
私自身も最近、航空券の変化をかなり強く感じています。
特に顕著なのが
ジャカルタ → マカッサル路線です。
以前は
100万ルピア前後
安いときは70万ルピア台
というチケットもありました。
しかし
2026年4月に入ってから状況が大きく変わりました。
現在は
最低価格が175万ルピア前後
になっています。
さらに驚くのは
150万ルピア以下のチケットがほとんど見当たらない状態
になっていることです。
これは体感的にもかなり大きな変化です。
国内線なのに
日本の国内線より高い
と感じることもあります。
航空業界の試算では
今回の燃料値上げの影響で
航空券価格は
30〜35%上昇する可能性
があると言われています。
これはかなり大きな数字です。
例えば
現在100万ルピアの航空券なら
将来
130万ルピア
になる可能性があります。
中東情勢が背景
今回の燃料価格上昇の背景には
中東情勢の緊張
があります。
航空燃料は
原油から作られるため
の影響を強く受けます。
つまり
今回の問題は
インドネシアだけの問題ではありません。
世界的なエネルギー問題とも言えます。
しかし
航空会社にはもう一つ問題があります。
それは
政府の価格規制
です。
インドネシアでは
航空券には
Tarif Batas Atas(TBA)
という
上限価格があります。
つまり
航空会社は
好きな値段にできません。
そのため航空会社は政府に
を求めています。
今回のニュースを整理すると
航空燃料
最大80%値上げ
燃料コスト
航空会社の40%
航空券
最大35%上昇の可能性
というかなり大きな変化です。
すでに、ジャカルタ → マカッサル路線では最低175万ルピアという価格帯になり
150万ルピア以下の航空券はほぼ見当たらない状態になっています。
インドネシアの空を飛ぶ飛行機はこの国の「血管」です。
その燃料が値上がりした今航空業界がどう変わるのか
しばらく注目していきたいところです。
参考*コンパスニュース