飛行機に乗る前の時間は、旅のワクワクと同時に、少しの緊張や疲れを感じるものです。そんなとき、静かで快適な空間、美味しい食事、香り高いコーヒーがあれば、出発前のひとときが特別な時間に変わります。インドネシア・マカッサルのスルタン・ハサヌディン国際空港にある「BLUE SKY PREMIER LOUNGE（ブルースカイ・プレミアラウンジ）」は、まさに理想の場所。ラウンジ特有の落ち着きに加え、予想を超える食事の充実度や専門店レベルのコーヒーが大きな魅力です。今回は、実際に利用した体験を写真とともにご紹介します。
ラウンジの入口に一歩足を踏み入れると、空港の喧騒から切り離された別世界が広がります。グレーとウッド調を基調としたモダンな内装が印象的で、エントランスに輝く「BLUE SKY PREMIER LOUNGE」の文字が特別感を演出。
内部は複数のエリアに分かれ、ソファ席でくつろいだり、テーブルで食事をしたり、静かに仕事ができるスペースも用意されています。コンセント付きの席が多く、スマホやPCの充電にも困りません。さらに、ちょっとした打ち合わせやプライベートな空間として利用できる小部屋もあり、ビジネス利用にも最適です。
ブルースカイラウンジ最大の魅力のひとつが、充実したフードコーナーです。空港ラウンジの食事は簡素な軽食だけ、というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、ここはまったく別格。
まず目を引くのは、中央のビュッフェ台に並ぶホットミール。インドネシアらしい焼きそばやナシゴレン、サテ、スープ類まで揃い、ボリュームも満点です。
麺好きにはうれしいインスタント麺バーもあり、具材や辛さをアレンジして、できたてのミーゴレンやミークアを楽しめるのがユニーク。旅行前に熱々の一杯を味わえるのは格別の幸せです。
デザートコーナーも見逃せません。ケーキやプチガトー、フルーツ、さらにはチョコレートファウンテンまで用意されています。
甘いものでひと息つくと、フライト前の緊張も自然とほぐれていきます。特にカットフルーツは冷たくてみずみずしく、南国らしい爽やかさを感じられました。
ラウンジの質を左右するのは、実はコーヒーのクオリティ。ブルースカイラウンジでは、バリ発の人気カフェ「Ippolito Coffee & Drink」のコーヒーを提供しています。豆の香りが豊かで、抽出も丁寧。空港でここまで本格的なエスプレッソやアメリカーノが楽しめるのは驚きでした。
コーヒーだけでなく、紅茶やジュースも充実。フレッシュジュースがボトルで並び、自由に取れるのも便利です。甘さ控えめでフルーツ本来の味を楽しめるジュースは、特に朝のフライト前にぴったり。
ブルースカイラウンジは有料で誰でも利用可能。**利用料金は約195,000ルピア（約2,000円弱）**で、フードやドリンクが食べ飲み放題。この内容でこの価格はコスパ抜群です。
さらにうれしいのが、**プライオリティ・パス（Priority Pass）**対象ラウンジであること。国際線・国内線どちらでも、カードを提示するだけで入室できます。海外出張や旅行が多い方なら、追加料金なしでこの快適さを味わえるのは大きなメリットでしょう。
ラウンジ内のWi-Fiは安定しており速度も十分。搭乗前のメールチェックや仕事にも困りません。混雑した待合スペースを避け、静かに過ごしたい人には特におすすめです。
今回はフライト前に約1時間ほど滞在しましたが、心の余裕が生まれるのを実感しました。
スタッフの対応もとてもフレンドリー。初めてでも安心して利用でき、席の案内やフードの補充もこまめに行われ、清潔感も高い印象です。さらに、航空券をスタッフに提示しておけば搭乗口までカートで送迎してもらえるサービスもあり、快適さが一層増しました。ラウンジの雰囲気は上質ながら、誰でも気軽に利用できるのも魅力。特に長距離フライトやトランジット時の体力温存に最適です。
BLUE SKY PREMIER LOUNGEは、空港ラウンジの枠を超えた快適さと満足感を提供してくれる場所です。美味しい食事と本格コーヒー、落ち着ける空間が揃い、旅の始まりを心地よく彩ってくれます。マカッサル空港はローカル路線や国内外への乗り継ぎの拠点でもあり、待ち時間をどう過ごすかが旅の快適さを大きく左右します。少し贅沢をしてでも、このラウンジを利用する価値は十分。プライオリティ・パスをお持ちの方は、追加料金なしでこの特別な時間を体験できるのでおすすめです。フライト前の時間が、きっと特別で上質なひとときに変わるはずです。