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ココナッツの器で楽しむ!お茶漬け風スープ「ソト・バトック」を味わう

インドネシア・中部ジャワの家具の町ジェパラで、朝からローカルの味を求めて訪れたのが、ソト・バトック(SOTO BATHOK)──通称「ソバック」!ここは、ユニークな提供スタイルと素朴な温かさで評判のソト専門店。しかも、なんと器はココナッツの殻(バトック)!という徹底したローカルスタイルに、到着前から胸が高鳴ります。インドネシアらしい伝統の味、居心地のよい空間、そして驚きの価格。まさに忘れられない食体験となりました。

バトック(ココナッツの殻)で提供されるソト

お店の名前にある「ソト(Soto)」は、インドネシアの定番スープ料理。鶏の出汁をベースにした透明感のあるスープに、もやし、セロリ、春雨、そして揚げニンニクやフライドオニオンが香ばしくのせられています。

そしてこの店の最大の特徴は、料理が黒く丸いココナッツの殻バトック(batok)に盛られて出てくること。木の器とは異なる、自然素材ならではの温もりを感じられ、手にした瞬間から「これはただのソトではない」と特別な気持ちにさせてくれます。

温かいスープから立ちのぼる湯気とともに、ほんのり香るココナッツの匂いが食欲をそそります。朝から行列ができているのも納得の人気ぶりです。

やさしい朝の一杯

一般的なソト・アヤム(鶏肉のソト)は、出汁、ほぐし鶏肉、もやし、セロリ、春雨などの具材で構成されますが、ここではご飯(ナシ)も一緒に器に盛り込まれているのが特徴。

出汁の中にご飯がふわっと広がり、まるでお茶漬けのようなやさしい味わいに。

一口すくえば、鶏の旨味がじんわりと広がり、ご飯の粒がほろりとほどけます。スープの熱で少しやわらかくなった春雨と、もやしのシャキシャキ感が絶妙なバランス。

器に使われているバトックは、断熱性が高く、スープの温度を心地よく保ってくれるのも嬉しいポイント。自然素材をそのまま活用するこの工夫にも、ローカル文化への愛着を感じます。

まるで“朝がゆ”や“雑炊”のように、どこか懐かしくてほっとする味わい。

ローカルの人々にとっては日常食でも、旅行者にとっては感動的な一皿──それが、このソト・バトックです。

サイドメニューもローカル感満載

ソトと一緒に注文したいのが、インドネシアらしいサイドメニューの数々。

  • サテ・プユ(うずらの串焼き)
  • サテ・ウスス(鶏の腸串)
  • サテ・パル(牛の肺の串焼き)
  • ペルケデル(ジャガイモのコロッケ)

なかでもおすすめは、うずらの卵の串焼き(サテ・プユ)。甘辛く煮込まれた卵は、ソトのあっさりとしたスープによく合う濃厚な味付け。どのメニューも1本から注文できるので、少しずつ試して自分好みの組み合わせを見つけるのも楽しいひとときです。

どれも素朴で味わい深く、スープとの相性も抜群。ローカルの人々の“朝ごはんの定番スタイル”を、そのまま体験できます。

驚くべきローカル価格!ソト1杯 Rp8,000!

そして何より驚くのが、その価格の安さです。

メニュー価格(2025年時点)

  • Soto …………… Rp8,000(約80円)
  • Es Teh(アイスティー)… Rp3,000(約30円)
  • Jeruk Panas / Es Jeruk(ホット/アイス柑橘ジュース)… 各Rp4,000
  • Perkedel(ジャガイモのコロッケ)… Rp1,000(約10円)

これだけ満足感のある朝ごはんを、ワンコイン以下で楽しめるのは驚きです。観光地価格とは無縁の、地元の人たちに支持される“本物のローカルグルメ”。ジェパラを訪れたら、ぜひ体験してほしい味です。

ココナッツの器に盛られた、やさしいスープごはん。澄んだ朝の空気の中でいただく一杯は、旅の中で最も心に残る味となるはずです。

店舗情報

📍 住所:Jl. Sunan Mantingan, Demaan, Kec. Jepara, Jawa Tengah 59419

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。